Untitled.2
この小説は18禁です。
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ベッドに潜り込んで、クロノアはシーツを頭からかぶった。乱暴にドアを叩かれたと思ったら、今度は部屋の外で銃声が聞こえる。ガンツの叫ぶ声も聞こえる。きっとジャンガと話をしているんだ。そう思うと、クロノアは先程まで自分の身体を舐めまわしていた男がいるということにすら嫌悪感を覚え、喉の奥までこみ上げてきたものを無理やり飲み込んだ。 その代わりに溢れた涙が、頬を塗らしシーツも濡らす。身体中がべとべととしてとても気持ち悪いが、ここまで必死に走って帰ってきただけでもう体力は尽きてしまった。腰が痛みと重みに悲鳴を上げているのがわかる。何をされたのかは、嫌なぐらい理解できた。 こみ上げる嗚咽はもう我慢できなかった。もう少しして体力が回復したら、風呂に入ろうと思いながら、クロノアは意識を闇に落とした。 「──クソォッ!クソッ、チクショォォ…!」 何度も壁を叩き、ジャンガの去った方向を睨みつけていたガンツは、部屋の前でがくりと膝をついた。 ここでジャンガを撃つことも、やろうとすれば出来た。人の目なんかこの際、気にする事も無い。今までだって、誰になんと思われようが自分のやりたいことを力任せにやってきた。なんと言われようとも、知ったこっちゃ無いのだ。 『あの素直な坊やがこりゃまたご立派な男になったもんだぜ』 『オレの教育の賜物じゃねえか。え?』 ジャンガの言葉が脳裏に反芻する。過去の記憶が、思い起こされそうになってガンツは頭を抱えた。 「あのヤロウ…どこまで人をコケにすれば…ッ」 人目を恐れて発砲しなかったのではなく、ジャンガに対する恐怖心が、引き金を引かせなかった。そう本能的に理解して、ガンツは自身の不甲斐なさを嫌というほど感じた。 夜も帳が下りた。すっかり眠ってしまっていたらしい、クロノアはだるい身体を無理やり起こして、備え付けのバスルームによろよろと足を踏み入れた。 シャワーのコックを捻り、流れてくる冷たい水に身震いする。しばらく、そのままじっとシャワーの雨に打たれていると、大分目がさえてきた。 「気持ち悪…」 腹の底が逆流するような嫌悪感に耐えながら、汗を洗い流す。下腹部に張り付いていた精液も丁寧に洗い流すと、秘め処から零れてきた他人の体液に気付き、惨めな気分になった。 「痛…っう」 壁に寄りかかり、そこに手をのばす。自分自身の手でその部分を押し広げて、中に溜まっていたものを掻き出すと、なんともいえない鈍痛が背筋を駆け抜けた。 「…っ、ひ…っ」 奥に指を進めるたびに、鈍い痛みと快感が突き抜ける。壁についていた手が自然と自分自身に伸びて、上下に撫で上げる。背筋がゾクゾクと震え、内部に挿入した指から力が抜ける。それでも、中にあるものを掻き出したくて指を動かし続けた。 「あ、っ……ぁあっ!」 がくんと膝を落として、クロノアはバスルームの床に倒れこむように横たわった。身体が快感を求めて無意識に手が動く。不器用な手つきで根元を擦り上げて、クロノアは自身の与える快感に身悶えた。だが、いっこうに絶頂を迎えそうな気配は無い。腰が蕩けそうなほど熱を帯びて、クロノアはひくひくと疼くそこをどうする事も出来なかった。 「だ、め…もっ…と──っ」 求めるほどの快感は得られず、クロノアは床に横たわったままどうしようもなく滾る身体を持て余す。ふと、目の前に小さなローションのボトルを見つけ、無意識にそれに手を伸ばした。 「──だ、め…」 ふるふると首を振って、クロノアは伸ばしかけた手を引っ込める。これ以上は手がつけられなくなってしまいそうな気がして、ゆっくりと起き上がった。 「……ガンツ…ごめんね…」 泣きながら、耐え切れず手を伸ばしたローションのボトルを秘め処へとあてがう。すでに自身の指でぬらされていたそこはあっさりとそれを受け入れた。無機質なボトルの感触と、圧迫感のある質量に身悶えて、クロノアはボトルを掴む手を上下に動かす。いつもと若干違う刺激に戸惑いながら、その動きを早めていくと、奥で渦巻いていた熱がそこに移動していく。バスルームに甘い声と淫らな水音が嫌というほど反響して、クロノアは羞恥心と快感の狭間で身悶えた。 「こん、な…や、なのに…ぁあ!」 自身が与える律動に、クロノアは泣きながらその動きを繰り返す。充分に張り詰め昂ぶったそこが絶頂を迎えると、身体から力を抜いて壁によりかかった。 温かいシャワーの雨を、冷水に変える。火照った身体をさまして、クロノアはよろよろとバスルームから出た。寝間着に着替えてベッドに身体を沈めるが、どうにも、情事の後の独特の匂いが鼻につく。仕方なく、汚れた服だけでもどうにかしようとバスルームに戻る。引き裂かれたシャツはゴミ箱に投げ入れた。 「聞こえてんだよ、あのバカ」 バスルームの丁度隣に、ガンツの部屋のベッドがあった。今すぐにでも壁をぶち破って、クロノアを抱きしめてやりたい。そんな衝動に駆られるが、今の自分にそんな事をする権利はないように思えた。 普通に部屋に向かおうにも、しっかりと鍵がかけられているのを何度か確認している。本人が自分から出てこない限り、部屋には入れないだろう。 それでも、かすかに聞こえてきた自分の名前を呼ぶ声に、ガンツは一抹の希望を持った。 「オヤジ……アイツをアンタやオレの二の舞にはさせねェさ。アイツは…オレみたいにはなっちゃいけねェ」 枕元においていた銃に、新しいマガジンを詰め込む。軽く壁に狙いを定めて、一発目の空砲を撃った。 仲間の安全のために、必ず弾奏を入れ替える時は一発目を空砲にしておく。 昔、唯一の肉親に教わった最初の礼儀だった。 もうそんなものは必要が無い。 これから一人で決着を付けに行くのだから。 赤いジャケットを羽織って、ガンツは宿の部屋をあとにした。 >>next |
うっかりうっかりと続き物。 つぎはジャンガンですか…ね… イメージ崩れそう(死)。 小道具ひとりエチを書きたかっただけとか言ってみるテストです…(おいおい)。 |